年頭所感

新宮商工会議所

会頭 関 康之

  新年明けましておめでとうございます。
 令和3年の新春をお迎えし、皆様方がなお一層ご活躍される年でありますことを願いますとともに、旧年中の格別なるご指導・ご協力に心から御礼を申し上げます。
 さて昨年発生した新型コロナウイルス感染症の拡大は、我が国の経済に大きなダメージを与えました。人々の日常生活には制限や行動自粛が求められ、観光業・飲食業・小売業を中心に、多くの業種において売り上げが低下し、事業者は苦境に立たされました。
 一時感染拡大も収まったように見えましたが、11月以降、さらなる拡大が続いており、この未曾有の危機に対して、全世界が終息に向けて取り組んでいるところでございます。
 このような中、国・県・各自治体においては消費喚起や事業所支援に向けた様々な施策がおこなわれております。
 当所商工会議所においても、昨年11月には新宮市のご協力の下、「新型コロナウイルス感染症対策 新宮市プレミアム付共通商品券」を発行、消費喚起に努めております。また小規模事業者持続化補助金をはじめとした各種補助金の申請支援、各種金融制度の斡旋など様々な施策の周知を行い、事業所に寄り添った経営指導を行っております。新型コロナウイルス感染症対策は長期にわたって支援が必要となることが予想され、引き続き関係機関と連携しながら効果的な支援を行って参ります。  
 このような中、平成31年3月に全線事業化となりました「紀伊半島一周高速道路」も着実に建設が進んでおります。災害時の命の道であり、またこれからの当地域の経済を牽引する道として、交通アクセスの向上に期待するところです。今後も引き続き早期完成に向けて要望活動等を行って参ります。  
 また令和3年度開館予定の文化複合施設「丹鶴ホール」については、中心市街地、商店街の活性化の核施設になることが期待されております。各関係機関とその活用方法や商店街の活性化策について検討、実施して参ります。
 昨年は新型コロナウイルス感染症の影響により、ほとんどの行事が中止となり皆様にも多大なご迷惑をお掛け致しました。本年については感染症の拡大状況を踏まえながら、各行事の実施に向けて関係機関と取り組んで参ります。  
 本年もこれら様々な諸問題に積極的に取り組み、市内事業者の皆様に引き続き経営改善普及事業、経営発達支援計画、商工会議所行動計画に基づいた伴走型の経営支援をおこなって参ります。
 商工会議所は地域唯一の総合経済団体です。会議所の責務も複雑且つ多岐になっておりますが、「会員のための」、又、「地域のためになる」商工会議所を基軸として積極的な事業展開をしてまいりたいと考えておりますので、皆様方のご協力を引き続きお願い致します。 
 先行き不透明感ばかり強まる地域経済ですが、皆様方と一緒になって考え、気運の高まる年となるよう、より一層のご協力と率直且つ建設的なご意見・ご提案をお寄せ頂きたいと存じます。
 今後とも、今まで以上に商工会議所活動へのご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、皆様方のご繁栄をご祈念申し上げ、年頭の挨拶とさせて頂きます。


閉じる