年頭所感

新宮商工会議所

会頭 関 康之

  新年明けましておめでとうございます。
 令和4年の新春をお迎えし、皆様方がなお一層ご活躍される年でありますことを願いますとともに、旧年中の格別なるご指導・ご協力に心から御礼を申し上げます。
 さて、一昨年新型コロナウイルス感染症が国内で初めて確認されて2年になろうとしております。その影響は世界規模のものとなっており、今もなお終息に向けた取り組みが全世界で行われております。我が国においては、昨年政府は2度緊急事態宣言を発出、併せてワクチン接種を強力に推進するなど、感染拡大の抑え込みを図りましたが、8月には一日当たりの新規感染者数が一時は2万5千人を超えるなど、感染の拡大になかなか歯止めがかからず、観光業・飲食業・小売業を中心に、多くの業種において厳しい経済状況が続きました。
 しかしながら9月に入り、感染対策の徹底などにより、ようやく感染の拡大が減速し、9月末をもって長く続いた緊急事態宣言が解除され、失われた日常を取り戻す動きが見え始めました。コロナ前の状況にはまだ程遠いものの、当地方においても個人客を中心に観光客が増加傾向に移り、飲食店の客足にも回復の兆しが見え始めるなどしました。
  このような中、国・県・自治体において、消費喚起や事業所支援に向けた様々な施策が実施されました。
 当商工会議所においても、市内事業者の一時支援金や月次支援金等の給付金、小規模事業者持続化補助金等をはじめとした各種補助金の申請支援、金融制度等の施策の周知を行い、事業所に寄り添った経営指導を行って参りました。新型コロナウイルスに関しては、昨年末には新たな変異株の発見や第6波の懸念等、今後もまだまだ予断を許さない状況が続くことが予想されます。引き続き関係機関と連携しながら効果的な支援を行って参ります。
 また、昨年10月には待望の「丹鶴ホール」が開館しました。中心市街地、商店街の活性化の核施設になることが期待されており、その活用方法について関係機関と共に検討、実施して参ります。
 「紀伊半島一周高速道路」については、平成31年3月に全線事業化となっており、昨年12月には「串本太地道路」の起工式が行われております。本高速道路は災害時の命の道であり、またこれからの当地域の経済を牽引する道として交通アクセスの向上に期待をするところです。今後も引き続き未着工区域の早期着工と全線早期完成に向けて要望活動等を行って参ります。
 当地域は、人口減少や高齢化による事業所数の減少、生産人口の減少による人手不足など多くの課題を抱えております。本年もこれら様々な諸問題に積極的に取り組むとともに、市内事業者の皆様に対して、引き続き販路開拓や生産性の向上等、伴走型の経営支援を行って参ります。
  商工会議所は地域唯一の総合経済団体です。「会員のための」、又、「地域のためになる」商工会議所を基軸として積極的な事業展開をして参りたいと考えておりますので、皆様方のご協力を引き続きお願い致します。
 今後とも、今まで以上に商工会議所活動へのご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、皆様方のご繁栄をご祈念申し上げ、年頭の挨拶とさせて頂きます。 


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