年頭所感

新宮商工会議所

会頭 関 康之

成29年の新春をお迎えし、皆様方がなお一層ご活躍される年でありますことを願いますとともに、旧年中の格別なるご指導・ご協力に心から御礼を申し上げます。 

さて、昨年の我が国経済は、輸出が持ち直しの兆しを見せる中、大企業の設備投資の増加などもあり、総じて回復基調で推移いたしました。しかしながら、大半を占める中小企業にとりましては、人手不足感や個人消費の低迷が長期化するなど依然として厳しい状況にあり、景気回復を実感するには程遠い状況にあります。このような中、各自治体では、予想される人口減少に歯止めをかけるため「まち・ひと・しごと創生総合戦略」が策定され、様々な取り組みが始まりました。当市におきましても、観光推進に向けた事業等の先行型事業の実施や、既存の事業所の経営革新や新規創業を推進し、雇用確保に向けた取り組みも始まりました。製造業が少ない当地におきましては、難しい課題ではありますが、農林水産業等の一次産業の振興を図る事など新たな事業展開をおこない、雇用の創出に努めなければならないとも考えております。

さて、本年は「丁酉」の年であります。関東地方では毎年11月の酉がつく日に「酉の市」が行われているように、酉の年は商売繁盛につながる年でもあると云われております。小売・サービス業が多くを占める当地にとりましては、人口減少や少子高齢化など課題も多く抱えておりますが、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の各事業を着実に実行することで活路を見出していきたいと考えております。

こうした動きがはじまる中、関係者と緊密に連携しながら地域の将来をデザインし、地方創生に向けて取り組んでいかなければなりません。当商工会議所と致しましても、中心市街地の活性化や木材業の復活 又、今後、最も有望であろう観光産業の振興等それぞれに目標を掲げ、役員会・部会・委員会活動を通じ前向きな姿勢で目標達成にむけ邁進して参りたいと考えております。

先行き不透明感ばかり強まる地域経済ですが、皆様方と一緒になって考え、積極的に行動することで、より気運の高まる年となるよう努めてまいる所存でございます。より一層のご協力と率直且つ建設的なご意見・ご提案をお寄せ頂きたいと存じます。 年頭にあたり所信の一端を述べさせて頂きましたが、皆様方のご繁栄をお祈り致しまして挨拶とさせて頂きます。


閉じる